ロードバイクで膝が痛いのはサドル高のせい?素人が5mm刻みで試した結果
ロードバイク2年目の春から、週末に60kmくらい走ると左膝の外側が翌日まで痛むようになりました。最初は「走りすぎたかな」と思っていたんですが、3週間続いて「これおかしいぞ」と。整形外科に行こうかと迷いつつ、その前に「サドル高を疑ってみる」と決めて、5mm刻みで上げ下げを試した記録です。結論を先に書くと、私の場合は元のサドル高から5mm下げたら2週間で痛みが消えました。同じく膝が痛い悩みの人に、調整を試す前提でやり方の話を残します。
膝痛の原因はサドル高だけじゃないけど、まず疑う場所
サドル高で痛みの場所が変わる
整形外科のサイトや、自転車技士のフィッティング解説をいくつか読んで分かったのは、サドル高で痛む場所が変わるということです。私が一番参考にしたのはアクティバイク(フィッティング専門店)の解説と、自転車技士連盟(SBAA)の記事です。
- 膝の前側(皿の上)が痛い → サドルが低すぎ
- 膝の裏側(くぼみ)が痛い → サドルが高すぎ
- 膝の外側/内側が痛い → サドル高じゃなくて足の向き(クリート角度・インソール)
私の場合は左膝の外側だったので、本当は「サドル高ではなくクリート位置の問題」が本筋でした。でも、サドル高の影響もゼロじゃないので、まず一番大きな要素から潰すという発想で、サドル高調整から始めたわけです。
下死点で膝の角度145~150度が目安
「下死点(ペダルが一番下にきた時)で膝が伸びすぎず曲がりすぎない」というのが基本です。具体的には下死点で膝の角度が145~150度とアクティバイクや自転車技士のサイトに書かれています。脚を完全に伸ばすと裏側に張力がかかって痛い、曲げすぎると前ももに負担、というイメージ。
家にスマホがあるなら、自転車の真横から動画で撮って、画像でフレームごとに膝の角度を測れます。角度測定アプリ(プロトラクター系の無料アプリ)でだいたい3度の精度で測れるので、フィッティング店並みのことが家でできます。
病院に行ったほうがいい目安
「乗らない日も膝が痛い」「歩くだけで違和感」「階段で痛い」が出ているなら、サドル調整の前に整形外科に行ったほうがいいです。自転車起因の膝痛は基本「乗ってる時/翌日に痛い」止まり。それを超えた症状は、別の原因(半月板や靭帯)の可能性があります。私は乗らない日は平気だったので、自分で調整から入りました。
5mm刻みで試す手順
①現在のサドル高をメモする
調整を始める前に、現在のサドル高を必ずメジャーで測ってメモ。BB(クランクの中心)からサドル座面までの距離が一般的な計測点。「股下×0.875」が大まかな目安だけど、これは出発点であって正解ではない。一度測っておかないと、調整に迷走したときに元に戻せなくなります。
②週に1回・5mm単位で動かす
1回の調整で大きく動かすと、何が効いたか分からなくなる。1週間に1回だけ、5mm単位で動かすのがコツです。週末2回ライドして膝の状態を見て、変化なければ翌週もう5mm。1ヶ月で2cmまでは試す価値あり。私の場合は5mm下げた1週間目で痛みが半減し、2週間目で消えました。
③サドル角度も同時にチェック
サドルの座面が前下がりになっていると、体重が前に流れて膝に負担がかかります。サドル座面は水平が基本。スマホの水平器アプリでも測れますが、専用のサドル角度測定ツールを使うとピタッと0度に合わせやすい。私は2000円ちょっとの角度計を買って、これ便利でした。
④2週間試して効果なければ別要因へ
サドル高を上下5mmずつ動かして合計4パターン試して効果なければ、原因は別。クリート位置・インソール・サドルそのものを順に疑う流れ。私の場合はサドル高で解決したけど、知人にはサドル交換で消えた人、インソールで消えた人もいました。「自転車側の調整で消えなければ、整形外科」というのが現実的な分岐点。
膝痛調整で揃えたもの
🦵 膝痛 サドル調整 診断
2問で調整の方向を提案します
Q1. 膝のどこが痛い?
| アイテム | 用途 | 効く症状 | 価格 |
|---|---|---|---|
| シマノ SM-SH56 クリート | クリート交換 | 外側/内側痛 | ¥1,445 |
| イナーメ シャモアジェル | 股擦れ予防 | 長距離調整 | ¥1,950 |
| サドル角度測定ツール | 水平確認 | 前傾過多 | ¥2,133 |
| ROCKBROS ショートサドル | サドル交換 | 前重心改善 | ¥3,299 |
| シダス インソール | 足底アーチ | 外側/内側痛 | ¥4,696 |
1. ROCKBROS ショートノーズサドル(前重心改善)
調整しても痛みが残る場合、サドルそのものを変える選択肢。ROCKBROSのショートノーズタイプは、ノーズ(先端)が短くて前重心になりにくい形状。標準サドルで前にずり落ちがちな人や、サドル前下がりにしないと座れない人は、これに変えると体重が中央に乗りやすくなります。穴あき仕様で会陰部の圧迫もない。3000円台で交換のハードルが低いのもポイント。Amazonレビューでは「ロングライドで尻も膝も楽になった」という声が複数あります。
2. シマノ SM-SH56 マルチリリースクリート(外側/内側痛対策)
SPDペダル用のクリートで、SH56は「マルチリリース(多方向に外せる)」タイプ。かかとを左右どちらに振っても外れるので、立ちごけ防止だけでなく、ペダリング中に膝が自然な向きに動く余地ができます。クリートの取り付け角度を0.5mm単位で動かせるので、左右の膝の向きに合わせて微調整が可能。クリートはSPDシューズの裏に取り付ける部品で、これ自体が膝痛を直接治すというより、調整の余地を増やすパーツです。
3. シダス インソール(足底のアーチ補正)
シダスはフランス発の足底ケアブランドで、自転車向けインソールも展開しています。膝の外側/内側痛は足底のアーチが落ちて足が傾いてる時に起きることが多く、インソールでアーチを支えると改善するケースがあります。5000円弱と高めですが、整形外科のオーダーメイドインソール(1~3万円)に比べれば安い。シューズに入れるだけなので試しやすいのも良いところ。私はサドル高で解決したのでこれは使わずに済みましたが、知人がこれで膝痛から脱出していました。
4. イナーメ シャモアジェル(長距離調整時の股擦れ予防)
サドル高を変えて長距離を試すと、座面のあたりが変わって股擦れが出やすくなります。シャモアジェル(クリーム)を内ももや会陰部に塗ってからインナーパンツを履くと、皮膚の擦れがほぼゼロになります。イナーメは国産で、肌に優しい成分。1900円で90gは1シーズン持ちます。膝痛の調整中は距離を増やしてフォームを試すので、こういう周辺ケアも案外大事です。
5. サドル角度測定ツール(水平器・前下がり判定)
サドル座面の角度を測る専用ツール。スマホの水平器アプリでも代用できますが、サドル形状に合わせて密着するのでより正確。前下がりサドルだと膝への負担が増えるので、まず水平に戻すのが基本。2000円ちょっとと安いし、これがあれば月1回くらいの調整セッションがやりやすくなります。本気で調整するなら買って損なし。
よくあるトラブルと対策
症状1:サドル高を変えたら別の痛みが出た
原因:サドル高1つを動かすと、姿勢全体のバランスが変わって他の場所に痛みが出ることがあります。
解決策:1ヶ月くらいは新しい高さに体が慣れる期間。1週間で別の場所が痛くなったら一度元に戻して、もう1パターン違う方向(前後位置やステム長)を試す。「動かす要素は1つずつ」がフィッティングの原則。
症状2:5mm下げたら今度は前側が痛くなった
原因:下げすぎ。膝が曲がりすぎて前もも(大腿四頭筋)に負担集中。
解決策:すぐに元の位置に戻すか、2.5mmだけ上げる。「正解は前と元の中間」のことが多いです。1回で大きく動かさず、5mm刻みでゆっくり詰めるのがコスト的にも安全。
症状3:2週間試しても痛みが消えない
原因:サドル高以外の要因(クリート位置、サドル幅、フレームサイズ)。
解決策:自転車屋のプロフィッティング(1~3万円)か、整形外科の歩行解析を受ける。「ここまでやって駄目ならプロに任せる」という判断ができるのが、自分で5mmずつ試した経験の価値です。
こんな人にはおすすめ/おすすめしない
こんな人にはおすすめ
- 週末50km~100km走るくらいの中堅ロード乗り
- 整形外科の前に自分でできることを試したい人
- 5mm単位の小さな違いを記録できる人(数字に強い人)
- サドル高調整の道具を自分で持っている人
こんな人にはおすすめしない(プロに任せた方がいい人)
- すでに膝に既往症(半月板損傷など)がある人
- 乗らない日も膝が痛い人
- 機械いじりが好きじゃない人(プロフィッティング推奨)
- レース志向で1mm単位の精密さを求める人(プロが正解)
代替案(自分で調整以外の選択肢)
- プロフィッティング(1~3万円):自転車店・専門店で測定機械を使って完全合わせ
- 自転車技士連盟(SBAA)のサドル高診断:技士資格者が在籍する店で受けられる
- 整形外科の歩行・姿勢解析:膝痛が乗らない日も出ている場合の医療的アプローチ
まとめ:自分はどう進めるか
- □ 痛む場所(前/裏/外/内)を特定した
- □ 現在のサドル高をメジャーで測ってメモした
- □ 5mm刻みで動かす期間(1週間に1回)を決めた
- □ サドル角度(水平)を確認する道具を用意した
- □ 2週間試して効果なければプロに行く判断基準を持った
5点並べてみたけど、最初に手を付けるべきは「お金がかからない部分」、つまり今あるサドルを5mm下げて様子を見ること。これだけで治る人は半分くらいいると思います。サドル角度の調整も同時にやるなら角度測定ツールを2000円で買い足す程度。それでも痛みが消えなければ、ROCKBROSのショートサドルへの交換、シダスのインソールと段階を上げる。2週間試してダメなら、整形外科かプロフィッティングへというのが私のおすすめの順番です。素人の自己調整で完璧を目指す必要はないですが、5mm刻みで動かして膝の反応を見る経験は、後でプロに見てもらう時にも自分の体の癖を伝える材料になります。
※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。膝の痛みが長引く・乗らない日も出る場合は整形外科を受診してください。
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