MTBのブレーキパッドはレジンとメタルどっち?雨と街乗りの使い分け
ディスクブレーキのパッドが減ってきた。交換用にレジンとメタルが並んでいるけれど、どちらを買えばいいのか決まらない。MTBやクロスの整備でよくある迷いです。
ネット上のレビューを集計すると、向いている素材は走る場所で分かれます。静かで穏やかなレジンは街乗り向き、雨や長い下りに強いメタルは過酷な条件向き。性格が逆でした。
やっかいなのは、用途に合わない側を買ってしまうこと。街乗りなのに音鳴りしやすいメタルだと静かさが犠牲になり、雨の下りが多いのにレジンだと効きが不安になります。
ただ、その前に確認が一つ。パッドはキャリパーの形状(型番)に合っていないと装着できません。まず買い間違いを避ける話から入り、交換時期や費用まで整理します。
▶ まずは動画でサクッと要点チェック
プロがパッドの交換タイミングを5分で解説している動画です。残厚の見方の参考になります。
レジンとメタルは何が違う?街乗りと雨で逆になる
結論から言うと、穏やかで静かなレジンは街乗り向き、雨や下りに強いメタルは過酷な条件向きです。
- レジンは制動が穏やか・静か・ローターに優しい
- メタルは雨と長い下りに強く長持ち
- 街乗りはレジン、雨・下りはメタルで逆になる
レジン(樹脂系)の持ち味
レジンは樹脂系のパッドです。制動が穏やかで音鳴りしにくく、軽くて馴染みが早いのが持ち味。ローターへの攻撃性も低めです。
弱点は雨。濡れると摩擦力が落ちやすく、摩耗も早めです。舗装路の通勤や普段使いなら、この穏やかさが扱いやすく感じます。
メタル(金属系)の持ち味
メタルは金属系のパッドです。雨天や長い下りに強く、連続ブレーキでも効きが落ちにくい。摩耗も遅く長持ちします。
その代わり音鳴りしやすく、ローターへの攻撃性が高い。馴染むまでは効きが立ち上がりにくいので、慣らしが要ります。山や雨の下りが多い人向けです。
MTBのパーツ全体の選び方はマウンテンバイクのリアディレイラーの記事でも整理しています。
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選ぶ前に確認する3つ
素材を決める前に、次の3つを見てください。特に1つ目を飛ばすと、届いても付かないことがあります。
- キャリパーに対応するパッド形状(型番)
- 走る環境(雨の頻度・下りの長さ)
- 今の症状(音鳴り・効き・残厚)
①キャリパーの対応形状(型番)を先に確認
ブレーキパッドはキャリパーの型番でパッド形状が違います。形が合わないとキャリパーに収まりません。素材の話より先に、ここを確認します。
シマノの場合、2ピストン用はB01S・B03S・G03S系、4ピストン用はL02A・L03A系というように形状が分かれます。今付いているパッド、あるいはキャリパーの刻印で型番を確認してください。
レジンとメタルは、同じ形状なら素材違いで選べます。逆に形状が違うと、素材以前に付きません。まず自分のキャリパーが2ピストンか4ピストンか、対応形状はどれかを押さえます。
②走る環境で素材を決める
雨の頻度と下りの長さで素材が決まります。舗装路の街乗り・通勤が中心ならレジン。雨のライドや山の長い下りが多いならメタルが安心です。
③今の症状で交換時期も判断
交換の目安は使い方で幅があります。メーカーが示す交換のサインと、費用感を先に押さえておくと迷いません。
- 減りが早い人で3ヶ月〜半年、平均は1年〜1年半が目安
- パッド残厚が0.5mm以下、金属音がする、効きが落ちたら交換
- 純正パッドは1組¥1,000〜2,000。自分で替えれば工賃はかからない
- 店に頼むと工賃は¥1,000〜2,000前後
自分で交換するなら、六角レンチなどの基本工具があれば足ります。手元にない場合は自転車の組み立て工具で最低限のセットを確認できます。
| 項目 | レジン | メタル |
|---|---|---|
| 制動 | 穏やか | 慣らし後に強い |
| 音鳴り | 少ない | しやすい |
| 雨天 | やや弱い | 強い |
| 耐久 | 減りは早め | 長持ち |
| ローター攻撃性 | 低い | 高い |
| 向く用途 | 街乗り・通勤 | 雨・長い下り |
レジン・メタルの本命と交換に必要なもの5点
街乗りの本命と雨・下りの本命、格安の予備、鳴き対策の脱脂剤、消耗するローターまで並べます。まず診断で向いている側を絞ってください。
Q1. 主に走る場所は?
| 商品 | 種類 | 立ち位置 | 価格 |
|---|---|---|---|
| シマノ B03S | レジン | 街乗りの本命 | ¥1,348 |
| シマノ M06 | メタル | 雨・下りの本命 | ¥1,900 |
| ZALOPA 互換 | レジン | 格安の予備 | ¥599 |
| Muc-Off クリーナー | 脱脂剤 | 鳴き対策 | ¥2,420 |
| SM-RT30 ローター | ローター | レジン専用 | ¥1,776 |
1. シマノ ディスクブレーキパッド B03S レジン(¥1,348)
街乗りの本命はこれです。2ピストンのシマノ純正で、B03S形状に対応するキャリパーならそのまま入ります。制動が穏やかで音鳴りしにくく、日常使いで扱いやすい素材です。
買う前に、今のキャリパーがB01S・B03S・G03S系のどれかだけ確認してください。形状さえ合えば、通勤や普段使いの多くはこのレジンで足ります。
- 2ピストン用のシマノ純正レジン
- 穏やかで音鳴りしにくい
- 街乗り・通勤の定番
2. シマノ ディスクブレーキパッド M06 メタル(¥1,900)
雨や長い下りの本命はメタルのM06です。濡れた路面でも効きが保ちやすく、連続ブレーキでもフェードしにくい。摩耗も遅めで長持ちします。
その代わり音鳴りしやすく、ローターへの攻撃性も高めです。付けたては効きが立ち上がりにくいので、慣らしブレーキで当たりを出してから走ってください。
- 雨天・長い下りに強いシマノ純正メタル
- 摩耗が遅く長持ち
- 慣らしと音鳴りは受け入れる前提
3. ZALOPA B01S/B03S 互換 レジン(¥599)
格安の予備として持っておきやすい互換レジンです。B01S・B03S形状に対応し、レビューを集計すると街乗り用途では十分という声が目立ちます。
純正より安いので、予備を数組ストックしておく使い方に向きます。互換品なので、形状が合うかは商品ページの適合表で確認してから注文してください。
- B01S・B03S互換のレジン
- 予備のストック向き
- 適合表の確認は必須
4. Muc-Off ディスクブレーキクリーナー(¥2,420)
鳴き対策に一本あると助かる脱脂クリーナーです。ローターやパッドに付いた油分は、鳴きと効き低下の主因になります。
パッド交換のついでにローター面を脱脂しておくと、当たり出しがスムーズです。手や布の油分が移らないよう、作業前に拭いておくと差が出ます。
- 油分の除去で鳴きを抑える
- 交換時の脱脂に便利
- 効き低下の予防にも
5. シマノ SM-RT30 160mm ローター(レジン専用・¥1,776)
ローターも消耗品です。パッドだけ替えても、ローターが摩耗・変形していると効きや鳴きが戻らないことがあります。
このSM-RT30はレジンパッド専用です。メタルパッドを使うなら、メタル対応のローターかを必ず確認してください。素材とローターの相性が合わないと、摩耗が早まります。
- 160mmのレジン専用ローター
- 摩耗・変形時は交換が必要
- メタル使用時は対応ローターを確認
よくあるトラブル3パターン
交換前後に出る症状は、だいたい次の3つに収まります。原因がわかれば、多くは工具と調整で戻せます。
症状1. ブレーキが鳴く
キーッという鳴きは、ローターやパッドに付いた油分が主因です。チェーンオイルやグリスが飛ぶと、滑って効かなくなり鳴きも出ます。
- 症状:ブレーキ時にキーッと鳴る
- 原因:ローター・パッドへの油分の付着
- 解決:クリーナーで脱脂し、当たりを出し直す
注油のときにローターへ飛ばさない工夫も効きます。油の選び方や差し方はチェーンオイルの比較にまとめました。効き自体が戻らないときはブレーキが効かないときの直し方もどうぞ。
症状2. 交換後に効きが弱い
新品パッドは、最初は当たりが出ておらず効きが立ち上がりません。特にメタルは慣らしが要ります。
- 症状:交換直後にブレーキが甘い
- 原因:パッドとローターの当たりが出ていない
- 解決:安全な場所で慣らしブレーキを繰り返す
症状3. レバーがスカスカ・引きしろが増えた
レバーの引きしろが増えたら、パッドの摩耗を疑います。残厚が薄いと、握り込んでも効きが出にくくなります。
- 症状:レバーがスカスカで引きしろが増える
- 原因:パッドの残厚が減っている
- 解決:残厚をチェックし、0.5mm以下なら交換
よくある質問
パッド形状(型番)が合っていれば、素材が違っても同じキャリパーに付けられます。逆に形状が違うと素材以前に入りません。まずキャリパーの対応形状を確認してください。
減りが早い人で3ヶ月〜半年、平均は1年〜1年半が目安です。パッド残厚が0.5mm以下、金属音がする、効きが落ちた、のいずれかが出たら交換します。
純正パッドは1組¥1,000〜2,000で、六角レンチなどの基本工具があれば自分で交換できます。店に頼む場合は工賃が¥1,000〜2,000前後です。
鳴きの多くは、ローターやパッドに付いた油分が主因です。クリーナーで脱脂し、当たりを出し直すと落ち着くことが多いです。それでも続く場合は残厚やローターの状態も確認してください。
リムを挟むタイプの自転車なら、アルミリム用とステンレスリム用の見分け方が先に必要です。
まとめ
レジンとメタルは、優劣ではなく使い分けです。街乗りは静かなレジン、雨や長い下りは強いメタル。そして素材を決める前に、キャリパーに合う形状(型番)を先に確認するのが安心です。
どちらとも決めきれないなら、まず店でキャリパーを見てもらうのも手です。形状さえ分かれば、あとは走る場所で素材を選ぶだけになります。
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※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格は2026年7月時点のAmazon表示で変動します。パッドの適合や交換目安はシマノ公式および販売店のスペック表を参照しました。


