後輪のタイヤがひび割れてきたので店に持って行くと、1万円近い見積もりが出てきます。前輪のときは3千円台で済んだのに、なぜこんなに違うのかと思います。

答えはシンプルで、後輪の値段のほとんどは部品代ではなく、外して組み直す工賃です。タイヤとチューブが付いたホイールは4千円台から買えます。

ホイールごと替えるとタイヤレバーでビードを外す作業がなくなるので、初めてでも手が止まりにくくなります。まず1万円の内訳から見てください。

ママチャリの後輪を外す手順を通しで見せている動画です。どこまで分解するかが分かります。

後輪だけ1万円になる理由

先に金額を並べます。店に頼むと前輪は3,000〜5,000円、後輪は7,000円から1万円超が相場です。

ホイールごと交換してもらう場合は、部品代と調整工賃で1万〜1万5,000円かかることもあります。

いっぽう通販では、タイヤとチューブが組み付けられた完成ホイールが4,199円から並んでいます。前輪でオートライト付きのものでも6,099円です。

  • 店の工賃は前輪3,000〜5,000円・後輪7,000〜1万円超
  • タイヤ付きの完成ホイールは4,199円から
  • 差はほぼ工賃で、部品代の差ではない

前輪と後輪で3倍ちがう理由

前輪はナットを2つ緩めれば外れます。付いているのはブレーキくらいです。

後輪はそうはいきません。チェーン・ブレーキ・スタンド・泥除けのステーが集まっていて、順番に外していく必要があります

内装変速なら変速のワイヤーも外します。作業時間が伸びるぶん、そのまま工賃に乗ってきます。

初心者
初心者
それだけ大変なら自分では無理そうです
外す手間はどちらも同じです。違うのは外したあとで、ホイールごとなら組み直す作業がまるごと消えます。

ホイールごとならビードを外さなくていい

タイヤだけ替える場合、外したホイールからタイヤレバーでビードを起こし、チューブを抜いて、新しいタイヤをはめ直します。

ここが初めての人の詰まりどころです。固いタイヤは素手では上がりませんし、チューブを噛むとその場でパンクします。

完成ホイールを買うと、この工程がまるごと不要になります。古いホイールを外して、新しいものを同じ場所に付けるだけです。

  1. ブレーキとチェーンを外して古い後輪を抜く
  2. 新しい完成ホイールを同じ位置に入れる
  3. チェーンを掛け、ナットを締めて張りを調整する
  4. ブレーキの効きを確かめてから走り出す

リムが錆びていたり、スポークが折れていたりする場合も、ホイールごとなら一度に片づきます。スポークの話は自転車のスポークが折れた…そのまま走って大丈夫?にまとめました。

店に頼んだほうがいい人

ただ、全員に勧められる方法ではありません。次に当てはまるなら店のほうが確実です。

  • 電動アシスト車で、後輪にモーターが入っている
  • 内装変速のワイヤー調整をしたことがない
  • 作業する場所と、自転車を倒せる余裕がない
  • ブレーキの効きを自分で判断する自信がない

特に電動アシストの後輪は構造が違います。判断の目安は電動自転車のタイヤ交換は自分でできる?で扱っています。

買う前に確かめる4つ

ここを外すと届いても付きません。いま付いているホイールとブレーキを、買う前に見てください

① 26インチと27インチは入れ替えられない

タイヤの側面に「37-590」「37-630」のような数字があります。後ろの3桁がリムの直径です。

590が26インチ、630が27インチにあたります。見た目では1インチしか違いませんが、部品としては別物です。

数字の読み方は買い間違えると入らない…自転車チューブのサイズはどこを見ればいい?で詳しく書きました。

② 後輪ブレーキの形で品番が変わる

ここが一番の落とし穴です。後輪のハブに付いているブレーキには、大きく2つの形があります。

  • バンドブレーキ:黒くて太い円筒。キーッと鳴きやすい
  • ローラーブレーキ:銀色の筒でグリスの注入口がある
  • 外装変速の車体は、また別の品番になる

バンド用のホイールにローラーブレーキは付きません。商品名に「バンド用」「ローラー用」と書き分けられているので、そこを合わせます。

音の違いから見分ける方法は自転車のブレーキがキーキー鳴る原因と直し方は?にも書いています。

③ 歯数は14Tが標準

後輪のギアの歯数です。ママチャリの多くは14Tで、商品名にもそのまま書かれています。

歯数が変わるとペダルの重さが変わります。今と同じ乗り味にしたいなら、外した歯車を数えてから買うのが確実です。

④ 前輪はオートライトの有無

前輪の中心が太く膨らんでいて、そこから配線が出ていればハブダイナモ付きです。オートライトはここで発電しています。

ダイナモなしのホイールに替えると、ライトが点かなくなります。端子はE2という規格が主流です。

ホイール サイズ 合う車体 価格
27インチ後輪 バンド用37-630
14T
黒い太円筒¥4,199
27インチ後輪 ローラー用37-630
14T
銀色の筒¥4,199
26インチ後輪 バンド用37-590
14T
黒い太円筒¥4,699
27インチ前輪37-630ライト別電源¥4,199
27インチ前輪 ダイナモ付37-630
E2端子
オートライト¥6,099

価格は2026年8月時点で、いずれもタイヤとチューブが組まれた状態で届きます。

車種別のホイール候補

サイズと形式が分かれば、選ぶものは決まります。下の2問で絞ってください。

⚙️
どのホイールを買う?
2問で候補が決まる
1
2
サイズ替える場所

Q1. 車輪のサイズはどちらですか?

1. 27インチ後輪 バンドブレーキ用(4,199円)

ママチャリでいちばん数が多い組み合わせです。ブレーキが黒い太めの円筒ならこれになります。

タイヤとチューブが組まれた状態で届くので、外して付け替えるだけです。星は4.3でした。

  • 37-630=27インチ・歯数14T
  • ローラーブレーキの車体には付かない
  • タイヤとチューブは組み付け済み

2. 27インチ後輪 ローラーブレーキ用(4,199円)

ブレーキが銀色の筒で、グリスを入れる注入口があるならこちらです。鳴きにくく、雨でも効きが落ちにくい形式です。

値段はバンド用と同じ4,199円で、星は4.4です。ブレーキ本体は元のものを移し替えます。

  • 37-630=27インチ・歯数14T
  • ブレーキ本体は付属しないので元のものを使う
  • 取り付け後にグリスの量を確かめる

3. 26インチ後輪 バンドブレーキ用(4,699円)

26インチ用の後輪です。27インチとは品番が違うので、側面の数字が590であることを確かめてから選びます。

同じシリーズにローラー用の37-590もあります。ブレーキの形に合わせて選び分けてください。

  • 37-590=26インチ・歯数14T
  • 27インチ用とは互換性がない
  • ローラー用は同シリーズの別品番になる

4. 27インチ前輪(4,199円)

前輪はナットを2つ緩めれば外れるので、初めての1本に向いています。作業は30分ほどです。

ハブダイナモは付いていません。オートライトの車体でこれを選ぶと、ライトが点かなくなります。

  • 37-630=27インチの前輪
  • ダイナモなし(電池ライトの車体向け)
  • ナット2つで外れるので作業が軽い

5. 27インチ前輪 ハブダイナモ付き(6,099円)

オートライトの車体はこちらです。ハブの中で発電するので、ライトの配線をそのまま挿し直せます。

端子はE2という規格で、星は4.6と数字が安定しています。ライトが点かない不具合の原因がダイナモ側なら、ここで一緒に解決します。

  • E2端子のハブダイナモ付き
  • ライト本体は元のものを使う
  • 26インチ用も同シリーズにある

ライトが点かない原因の切り分けは自転車のオートライトがつかない…修理と後付け、どっちが安い?で扱っています。

6. ハブスパナ 13・14・15・16mm(1,258円)

ハブのナットは15mmが標準で、普通のモンキーでは奥まで入らないことがあります。薄型のスパナがあると手が止まりません。

1,258円で13から16mmまで揃うので、次のパンク修理でもそのまま使えます。

レビューを読み比べて見えたこと

この手の完成ホイールのレビューで割れるのは、届いたときの振れの有無でした。

「そのまま付けて問題なかった」という声の隣に、「軽く振れていたので調整した」という書き込みが並びます。価格帯を考えると、確かめてから付けるのが安全です。

いっぽう「タイヤが組まれているので楽だった」という感想は、どの商品でも共通して出てきました。

EnergyPrice 27インチ 後輪リム完組 ローラー用アルミリム タイヤ・チューブ付
タイヤとチューブが組まれた状態で届く後輪。ローラーブレーキ用の品番(画像:Amazon)

前輪でオートライトを使っている場合は、ハブの形が違います。中心が太く膨らんでいるのが目印です。

EnergyPrice 27インチ 前輪 ハブダイナモ付 E2端子 アルミリム タイヤ付
中心が膨らんでいるのがハブダイナモ。E2端子から配線が出る(画像:Amazon)

後輪はブレーキの形で見た目も変わります。黒い太めの円筒が付いていれば、こちらの品番です。

EnergyPrice 27インチ 後輪リム完組 バンド用アルミリム 14T 37-630 タイヤ・チューブ付
バンドブレーキ用の後輪。ローラー用とは品番が分かれる(画像:Amazon)

空気の入れ方とバルブの形式は自転車空気入れの選び方と売れている5つのモデルにまとめました。

替えたあとに出てくる3つ

取り付けのあとに出やすいのは、この3つです。

① チェーンがたるむ・外れる

  • 症状:走り出すとチェーンが暴れて外れる
  • 原因:後輪の位置が前寄りでチェーンが緩い
  • 対処:ナットを緩めて後ろへ引き、張りを出す

外れたときの戻し方はチェーンが外れた自転車、自分で直す?店に出す?で扱っています。

② ブレーキが効かない・鳴く

  • 症状:握っても止まらない、キーッと鳴く
  • 原因:ブレーキ本体の移し替えと固定が甘い
  • 対処:取り付け位置を戻し、締め付けを確かめる

③ まっすぐ走らない

  • 症状:手を離すと片側へ寄っていく
  • 原因:左右のナットの締め具合が違う
  • 対処:車体を立てて、隙間を見ながら締め直す

空気の抜けが早いと感じたら、バルブ側の可能性もあります。空気を入れても数日で抜ける…虫ゴム交換で直る?を確かめてください。

ホイールの規格選びに不安が残るなら

創業120年のスポーツ自転車専門店ワイズロードの通販なら、3万点以上の品揃えを規格で絞って選べます。『届いたのに合わない』を避けたい人向けです。

ワイズロードの自転車・パーツ・サイクルウェア通販サイト

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よくある質問

ホイールごと替えると高くつきませんか?

部品代だけを見ると、タイヤとチューブを買うより2千円ほど高くなります。ただし店に後輪のタイヤ交換を頼むと7,000円から1万円超が相場なので、自分で替えるなら4,199円で収まります。差はほぼ工賃です。

タイヤだけ替えるのとどちらが簡単ですか?

ホイールごとのほうが簡単です。タイヤだけ替える場合はタイヤレバーでビードを起こす作業が要りますが、完成ホイールならその工程がまるごとありません。外して同じ場所に付けるだけです。

自分の自転車が26インチか27インチか分かりません

タイヤの側面に「37-590」「37-630」のような数字があります。後ろの3桁がリムの直径で、590なら26インチ、630なら27インチです。見た目では判断しにくいので数字で確かめてください。

バンドブレーキとローラーブレーキの見分け方は?

後輪のハブに付いている部品を見てください。黒くて太い円筒ならバンドブレーキ、銀色の筒でグリスの注入口があればローラーブレーキです。ホイールの品番が変わるので、ここを間違えると付きません。

電動アシスト自転車でも同じようにできますか?

後輪は避けたほうが無難です。モーターが入っている車種があり、配線の扱いも変わります。前輪であれば同じ手順で替えられますが、判断に迷うなら店に持ち込んでください。

まとめ

  • ①後輪の1万円はほとんどが工賃
  • ②タイヤ側面の数字で26か27かを確かめる
  • ③後輪はブレーキの形で品番が変わる
  • ④前輪はオートライトの有無を見る
  • ⑤電動アシストの後輪は店に任せる
  • 27インチのバンド用ならこの後輪ローラー用はこちらをAmazonで見る

後輪の見積もりが高いのは、部品が高いからではありませんでした。外して組み直す手間に値段が付いています。

その手間を引き受けられるなら、タイヤ付きのホイールを買って付け替えるほうが早く終わります。電動アシストの後輪だけは、店に任せてください。

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※当サイトの個人的見解です。工賃と価格は店舗・地域・時期によって変わります。価格は2026年8月時点のAmazon表示で、販売者により変動します。ブレーキ形式と歯数の適合は現車を確認のうえ、各商品ページの仕様をご確認ください。電動アシスト車の後輪は構造が異なるため、販売店にご相談ください。

参考:サイクルベースあさひ(自転車修理工賃)アップガレージサイクルズ(タイヤ交換の費用)CYCLING ROAD(ホイール交換の費用目安)イーライドレビューズ(ホイールごとの交換費用)