ハンドルを替えると、乗り味がはっきり変わります。幅を詰めれば人混みをすり抜けやすくなり、少し起こせば前傾がゆるみます。

作業自体は難しくありません。六角レンチでステムのボルトを緩めて、抜いて、新しいものを差して締めるだけです。

つまずくのは注文の段階です。ステムに挟まれる部分の太さ(クランプ径)が合わないと、そもそも固定できません

しかも数字は3種類あります。まずどの径があるのかを押さえてください。

一般車のハンドル交換を通しで見せている動画です。作業の流れがつかめます。

クランプ径は3種類ある

先に結論です。現行で主流なのは25.4mm・26.0mm・31.8mmの3つで、この数字が合わないと固定できません。

クランプ径とは、ハンドルの中央でステムに挟まれる部分の太さです。両端のグリップが入る部分とは別の数字なので、混ぜないでください。

25.4mmは1インチ規格で、旧い車体やクロモリに多く見られます。31.8mmは1-1/4インチ規格で、スーパーオーバーサイズとも呼ばれます。

クランプ径 規格 よく見かける車体
25.4mm 1インチ 旧い車体・クロモリ
26.0mm 中間の規格 やや古いスポーツ車
31.8mm 1-1/4インチ いまのクロス・MTB

25.4mmのハンドルを26.0mmのステムで挟んでも保持できません。0.6mmの差でも、締めればずれます。ここは妥協できないところです。

グリップ側の太さは別の数字

もう一つ、両端の太さがあります。グリップやバーテープが入る部分で、こちらは22.2mmが標準です。

クランプ径が25.4mmでも31.8mmでも、グリップ側は22.2mmで共通していることが多いです。つまりグリップだけを替えるなら、クランプ径を気にしなくて済みます。

  1. ハンドル中央のステムに挟まれている部分を測る
  2. 25.4か26.0か31.8のどれかを確かめる
  3. 両端のグリップ側の太さも見る
  4. 3つそろえてから注文する

合わないときはシムで足せる

ここが救いになる部分です。細いハンドルを太いステムで使うなら、シムという変換部品を挟めば収まります

25.4mmのハンドルを31.8mmのステムに使う、といった組み合わせです。アルミ製の薄い筒を2枚ではさむだけで、700円ほどで買えます。

逆はできません。迷ったら細いほうを選んでシムで太らせるのが安全です。太いハンドルを細いステムに入れることはできません。

初心者
初心者
31.8のハンドルを買ったら太くて入りませんでした
太いほうは削れないので入りません。逆に細いハンドルならシムで太らせて使えます。まずステム側の径を測ってください。

ママチャリは考え方が違う

一般車の多くは、ハンドルポストという柱にハンドルを差し込む形です。スポーツ車のステムとは構造が別になります。

この場合はハンドルの形(アップハンドルかセミアップか)で選びます。ポスト側の内径に合うかどうかを、店か商品ページで確かめてください。

ハンドルを外すとブレーキとシフトのワイヤーも動きます。伸びやほつれが出ているなら、この機会にワイヤーも替えておくと二度手間になりません。

車種と目的で選ぶ

ここからは実際の部品です。車種と替えたい理由で変わるので、まず下で絞ってください。

🔧
どれを買う?
2問で決まる
1
2
車種替えたい理由

Q1. どんな自転車ですか?

部品 クランプ径 価格
BNVB ハンドルバー25.4/31.8500〜620mm¥2,398
Catazer フラットバー31.8600mm¥2,299
DOITOOL ハンドルバーシム25.4→31.82枚組¥689
セミしぼり アップハンドル一般車用立ち上がり20cm¥3,810
SK11 六角棒レンチ 7本組工具1.5〜6mm¥1,240
ハンドルグリップ 2個組内径22.2mm長さ11.5cm¥498

1. BNVB ハンドルバー(径と幅を選べる)

クランプ径を25.4mmと31.8mmから選べます。幅も500・540・580・620mmの4種類あるので、いまのハンドルを測って近い数字を選べます。

バー径は22.2mmなので、いま使っているグリップがそのまま入ります。素材はAL6061のアルミ合金です。

  • クランプ径は25.4と31.8から選ぶ
  • 幅は500〜620mmの4種類
  • バー径22.2mmでグリップは流用できる

2. Catazer フラットバー(31.8mm・600mm)

いまのクロスバイクやMTBの多くが31.8mmなので、迷ったらこの径から探すことになります。

幅600mmでゆるくカーブした形です。まっすぐなバーより手首の角度が自然になるので、長く乗る人に向きます。

  • 31.8mmクランプで幅600mm
  • ゆるいカーブで手首が自然な角度に
  • 滑り止めグリップつき
BNVB 自転車ハンドルバー クランプ径25.4mmと31.8mm 幅500〜620mmから選べるアルミ製
中央の太い部分がクランプ径。両端のグリップ側とは別の数字

3. DOITOOL ハンドルバーシム(径を太らせる)

25.4mmのハンドルを31.8mmのステムで使うための変換部品です。700円ほどで径の壁を越えられます。

アルミ合金の薄い筒を2枚ではさむだけ。表面が波型になっていて、ハンドルやステムを傷つけずに摩擦を稼ぎます。

  • 25.4mmを31.8mmに変換できる
  • アルミ合金製の2枚組
  • 逆方向の変換はできない

4. セミしぼり アップハンドル(一般車の形を変える)

一般車の姿勢を起こしたいときの選択です。立ち上がりが20cmあるので、上体が楽になります。

一般車はハンドルポストに差し込む構造なので、スポーツ車のクランプ径とは考え方が別です。ポスト側の内径に合うか、商品ページで確かめてから注文してください。

  • 立ち上がり20cmで姿勢が起きる
  • ハンドルポストに差し込む構造
  • ポスト側の内径を先に確かめる

5. SK11 六角棒レンチ 7本組(作業に必要)

ステムのボルトは4mmか5mmの六角が多く、これ1セットで足ります。1.5から6mmまで7本入りです。

先が丸いボールポイント形状なので、斜めからでも六角穴に入ります。ステム周りは工具が入りにくい場所なので、この形が効きます。

  • 1.5〜6mmの7本組
  • ボールポイントで斜めから使える
  • エキストラロングで力をかけやすい

6. ハンドルグリップ 2個組(握りだけ替える)

ハンドルごと替える必要がない場合もあります。握りの感触だけが不満なら、こちらで済みます。

内径22.2mmの標準サイズで、長さ11.5cm・外径2.9cm。2個組で500円ほどなので、まずここから試す手もあります。

  • 内径22.2mmの標準サイズ
  • 長さ11.5cm・外径2.9cmの2個組
  • クランプ径を気にせず替えられる
ハンドルバーシム 25.4mmを31.8mmに変換するアルミ合金製アダプター2枚組
細いハンドルなら、シムをはさんで太いステムに使える

手のしびれが理由で替えるなら、ハンドルより先にグリップを見たほうが効くことがあります。形状ごとの違いは手がしびれるときのグリップで扱っています。

古いグリップが固まって抜けない場合は、切らずに外す方法があります。空気入れと洗剤で外す手順を先に見てください。

六角レンチをそろえたなら、ほかの整備にも回せます。スタンドの交換も同じ工具で足ります。

SK11 ボールポイント六角棒レンチセット 7本組 自転車のステム作業用
ステムのボルトは4mmか5mmが多い。先が丸い形だと入りやすい

よくあるつまずき3つ

届いてから、あるいは作業中につまずきやすいのはこの3つです。

太くてステムに入らない

  • 症状:31.8mmを買ったが挟めない
  • 原因:ステム側が25.4mmだった
  • 対処:細いハンドルを買いシムで太らせる

グリップが入らなくなった

  • 症状:前のグリップが新しいバーに入らない
  • 原因:バー径が22.2mmでなかった
  • 対処:バー径の表記を確かめて買い直す

ワイヤーが届かなくなった

  • 症状:幅を広げたらブレーキが引けない
  • 原因:ワイヤーの長さが足りない
  • 対処:長いワイヤーに交換する

ハンドルに付いていた小物も付け直しになります。スマホホルダーは対応するハンドル径が決まっているので、固定方式ごとの違いを見て合うか確かめてください。

よくある質問

ハンドル交換は自分でできますか?

できます。六角レンチでステムのボルトを緩めて抜き、新しいハンドルを差して締めるだけです。ステムのボルトは4mmか5mmが多いので、7本組のレンチセットが1つあれば足ります。

クランプ径とは何ですか?

ハンドルの中央でステムに挟まれる部分の太さです。現行で主流なのは25.4mm・26.0mm・31.8mmの3種類で、この数字が合わないと固定できません。両端のグリップが入る部分とは別の数字です。

径が合わなかったらどうしますか?

細いハンドルなら、シムという変換部品をはさんで太らせられます。25.4mmを31.8mmのステムで使う、といった具合です。700円ほどで買えます。ただし逆に太いハンドルを細くすることはできません。

グリップだけ替えることはできますか?

できます。グリップが入る部分は22.2mmが標準で、クランプ径が25.4mmでも31.8mmでも共通していることが多いです。握りの感触だけが不満なら、まずグリップから試すほうが安く済みます。

ママチャリも同じように交換できますか?

構造が違います。一般車はハンドルポストという柱に差し込む形なので、スポーツ車のクランプ径とは考え方が別です。形(アップかセミアップか)とポスト側の内径で選んでください。

まとめ

  • ①クランプ径は25.4・26.0・31.8の3種類
  • ②グリップ側の22.2mmとは別の数字
  • ③細いハンドルはシムで太らせられる
  • ④太いハンドルを細くすることはできない
  • ⑤ママチャリはポストに差し込む別構造
  • 径と幅を選ぶならBNVB ハンドルバー/合わないときはシムをAmazonで見る

ハンドル交換でつまずくのは、作業ではなく注文の段階です。ステムに挟まれる部分の太さが合っていないと、そこで止まります。

いまのハンドルの中央をノギスか定規で測る。25.4か26.0か31.8か。それを確かめてから注文すれば、届いた日に終わります。

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※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格は2026年7月時点のAmazon表示で変動します。クランプ径とバー径はメーカー・モデルによって異なるため、購入前に必ず現車を実測してください。ハンドルは操作に直結する部品です。締め付けトルクに不安があるときは自転車店に依頼してください。

参考:サイクルベースあさひ(ステムのサイズの選び方)えふえふぶろぐ(クランプ径の規格と交換時の注意点)ESCAPE Airと自転車ライフ(にぎり径とクランプ径)