雨の日の自転車通勤でこたえるのは、髪や肩よりも足元です。靴の中に水が入ると会社に着いてからも乾かず、夕方までじっとりしたまま過ごすことになります。上着だけ替えても、この不快感は残ったままです。

装備を一度に全部そろえようとすると、出費も置き場所もかさみます。順番をつけるなら、上下のレインウェアと足元の2つで雨の日の快適さはほぼ決まります。バッグと手はその次に足していけば足ります。

ここでは、レインウェアの型の違いと靴カバーの2タイプ、通勤の頻度別にどこまで買えばいいのかをまとめました。雨の日だけ電車に切り替えるという選び方も、最初に整理しておきます。

▶ まずは動画でサクッと要点チェック

サイクルウェア専門店がレインウェアを選ぶ視点で解説した動画です。上下の選び方の参考になります。

初心者
初心者
カッパは持っているのに、会社に着くとぐったりします
濡れている場所が上半身ではないのかもしれません。まず足元を疑ってください。

雨の日に一番困るのは足元。靴は一日乾かない

雨の装備は、上下のレインウェアと足元の2つを先に決めれば、残りは後回しでも回ります。

  1. ①上下のレインウェア=体と荷物を守る土台
  2. ②足元=一日の快適さがここで決まる
  3. ③バッグと手=足りない分を後から足す

靴が濡れると一日戻らない

上着やズボンは会社で着替えられます。タオルで拭けば、しばらくすれば体も落ち着きます。

ところが革靴やスニーカーは一度水を吸うと、室内では夕方まで乾きません。靴下まで濡れると、椅子に座っている間ずっと気になります。

しかも雨の日は、上から降る分より下からの跳ね返りのほうが厄介です。前輪が巻き上げた水が、そのまま甲と足首に当たり続けます。

足元の対策は、靴の上からかぶせるシューズカバーが基本になります。泥はねそのものを減らしたいなら、フェンダー(泥よけ)を先に付ける手もあります。

  • 上半身は会社で着替えられる
  • 靴は室内では夕方まで乾かない
  • 濡れる原因は雨より下からの跳ね返り

上半身は面積が広いぶん最初に効く

足元と並んで先に決めたいのが、上下のレインウェアです。守る面積が広く、1着で体とインナーをまとめて守れます。

通勤では、背中のリュックまで覆えるかどうかで満足度が変わります。背中だけ濡れると、中の書類やパソコンが心配になります。

素材や透湿の考え方は通勤用レインジャケットの記事で詳しくまとめました。ここでは型の違いだけ押さえます。

傘をさして走るのは避ける

片手運転になるうえ、ブレーキが利きにくい雨の路面では危険が増えます。突風であおられると転倒にもつながります。

傘さし運転は多くの都道府県で規則により禁止されています。自転車の走り方のルールは警察庁の自転車の安全利用のページにまとまっています。

雨の日だけ電車にするのも手

装備をそろえない選択もあります。降る日だけ電車やバスに切り替えれば、出費はゼロで済みます。

ただ、雨の日は思ったより多いです。気象庁の平年値では、東京で日降水量1mm以上の日は年間100日ほどあります(気象庁の過去の気象データ)。

3日に1日ほどは降る計算になります。定期を持っていない人ほど、装備をそろえたほうが結局は安く付きます。

上下と足元、何を選ぶか

迷ったら、上はセパレートの上下セット、足元は繰り返し使える靴カバーが通勤向きです。

タイプ 濡れにくさ 向いている人 気をつける点
セパレート上下 高い 毎週のように乗る 着脱に時間がかかる
ポンチョ ふつう 短距離・着脱を優先 風であおられやすい
繰り返し靴カバー 高い 月に数回以上ある 帰宅後に干す手間
使い捨て靴カバー ふつう 年に数回だけ降る 毎回ゴミが出る

セパレートかポンチョか

ポンチョは頭からかぶるだけなので、急に降ってきたときに強いです。信号待ちで着られる手軽さは大きな利点です。

反面、走行中は裾が風を受けます。速度が上がるとめくれ上がり、視界をふさぐ場面が出ます。裾が車輪に巻き込まれる心配もあります。

通勤で距離を走るなら、上下に分かれたセパレートのほうが落ち着きます。脚まで守れるので、ズボンの裾が濡れずに済みます。

初心者
初心者
着るのが楽なポンチョではダメですか?
片道2kmくらいなら十分使えます。距離が伸びるほど風であおられるので、そこはセパレートが安心です。

リュックをどう覆うか

通勤の荷物はリュックという人が多いはずです。背負ったままだと、背中側だけ雨をまともに受けます。

やり方は2つあります。リュックごと覆えるレインウェアを選ぶか、バッグ専用のカバーを別に用意するかです。

バッグ自体の防水性能に頼るのはおすすめしません。ファスナーの縫い目から水が入る作りが多く、中の書類までは守り切れません。

  • 背中側はリュックが雨を受け止める
  • ウェアで覆うかカバーを足すかの二択
  • バッグ自体の防水には頼らない

靴カバーは繰り返しか使い捨てか

靴カバーには、洗って何度も使うタイプと、その日限りで捨てるタイプがあります。分かれ目は雨の日に乗る回数です。

月に数回以上あるなら繰り返し型が向きます。帰宅後に干す手間はありますが、1シーズン使えば元は取れます。

年に数回しか降らない地域なら、使い捨てを何足か置いておくほうが気楽です。カバンに入れっぱなしでも傷みません。

サイズ選びや脱げにくさの話はシューズカバーの記事で細かく比べています。

雨の日は見つけてもらいにくい

雨の日は自分の視界が悪くなるだけではありません。車のフロントガラスも水で流れて、こちらが見えにくくなります。

黒や紺のレインウェアは、雨の路面に溶け込みます。反射ベストを上から重ねるか、明るい色のウェアを選ぶと違ってきます。

秋は雨が続く時期でもあります。気温が下がる季節の服装は秋の通勤の服装にまとめました。

そろえる価値がある人・そこまでいらない人

一式そろえる価値がある人
  • 片道5km以上を毎日走る
  • 降っても電車に替えられない
  • 会社に着替えを置けない
  • 書類やパソコンを毎日運ぶ
1点だけ・買わなくていい人
  • 片道2km以内で駅も近い
  • 降る日は電車に切り替えられる
  • 職場に替えの靴を置いてある
  • 年に数回しか降らない地域

雨の日にそろえる10点

ここからは実際に買う物です。上下と足元の2つだけなら、合計4,000円弱でそろいます。

🌧️
雨の日 なにから買う
2問で最初の1点がわかる
1
2
雨の日の頻度困っている場所

Q1. 雨の日の頻度は?

アイテム 守るもの 向いている人 価格
pcceax レインウェア上下まず1着そろえる¥2,849
THE ROOTS レインスーツ体とリュック週1以上乗る¥4,436
hamsterselect レインコート女性向けのサイズ¥2,999
HORADON シューズカバー足元繰り返し使いたい¥998
Satipro シューズカバー足元防水性を重く見る¥1,298
こまち屋本舗 使い捨て靴カバー足元年に数回だけ¥680
créer リュックカバー荷物書類やPCを運ぶ¥1,780
かご・リュック兼用カバー荷物とかごかごも覆いたい¥1,192
ショーワ レイングローブ手が滑って怖い¥3,200
コミネ オーバーグローブ手袋の上から使う¥2,283

1. pcceax レインウェア上下セット リュック対応(¥2,849)

最初の1着ならここです。上下に分かれていて、背中のリュックまで入る作りになっています

レビューを集計すると、この価格帯でも縫い目からの浸水は少ないという声が中心です。毎日は乗らないけれど、降ったら乗る人に向きます。

  • 上下セットで脚まで守れる
  • リュックを背負ったまま着られる
  • 3,000円を切る価格帯

2. THE ROOTS レインスーツ リュックイン 上下(¥4,436)

リュックごとすっぽり覆えるタイプです。背中に荷物を入れたまま形が崩れない設計で、書類を運ぶ通勤と相性がいいです。

週に1回以上は雨の中を走る人向けの1着です。価格は上がりますが、シーズンを通して使うなら差は埋まります。

  • リュックごと覆えるカット
  • 雨の日の通勤が多い人向け
  • 背中の荷物が守れる

3. hamsterselect レインコート 上下 レディース(¥2,999)

メンズ寸だと袖も裾も余るという人向けです。身幅が絞ってあるぶん、走行中にばたつきにくくなります

軽量なので、たたんでかごに入れておけます。サイズ表は肩幅と着丈の両方を見てから選んでください。

  • 女性の体格に合わせた寸法
  • 軽くてたたみやすい
  • 裾のばたつきが少ない

4. HORADON シューズカバー 折りたたみ式(¥998)

足元の1点目はこれで足ります。折りたためるので、降りそうな日はカバンに入れて出られます

洗って繰り返し使える点も通勤向きです。1,000円を切るので、まず試してみる1点としても選びやすい部類です。

  • 折りたたんで持ち歩ける
  • 洗って繰り返し使える
  • 1,000円を切る価格

5. Satipro シューズカバー 防水検査合格(¥1,298)

防水性を重く見る人はこちらです。メーカーは国内の防水検査に合格したと表示しています

厚みがあるぶん、強い雨でもしみ込みにくい作りです。毎週のように雨の中を走るなら、こちらのほうが長持ちします。

  • 防水検査の合格をうたう生地
  • 強い雨でもしみにくい厚み
  • 雨の日が多い人向け

6. こまち屋本舗 使い捨て靴カバー 12枚(6足)(¥680)

雨の日に乗るのが年に数回なら、これで十分です。個包装なのでカバンに入れっぱなしにできます

帰宅後に干す手間がないのも気楽です。急に降ってきた日の保険として、職場の引き出しに置いておく使い方もできます。

  • 個包装でカバンに常備できる
  • 使ったら捨てるだけで干さない
  • 降る日が少ない人向け

7. créer リュックカバー 高耐水 厚手(¥1,780)

リュックを覆えないウェアを持っている人はこれを足します。厚手の生地で、長時間の雨でも中まで抜けにくい作りです。

書類やパソコンを毎日運ぶ人ほど効きます。ウェアを買い替えるより安く、荷物だけを確実に守れます。

  • 厚手で長い雨に強い
  • 今のウェアに足すだけで済む
  • 書類やPCを運ぶ人向け

8. 自転車かごカバー 前後兼用 リュックにも使える(¥1,192)

荷物をかごに載せる人はこちらです。前かごにも後ろかごにも付けられて、リュックカバーとしても使えます

1枚で両方まかなえるので、置き場所が増えません。かごの大きさは買う前に測っておくと、たるみが出ずに済みます。

  • 前かごと後ろかごの両方に付く
  • リュックカバーとしても使える
  • 買う前にかごの寸法を測る

9. ショーワグローブ レイングローブ 透湿防水(¥3,200)

手が濡れるとレバーが滑ります。握る力が伝わらないと、止まりたい場所で止まれません

透湿素材なので、中が蒸れにくいのも通勤向きです。距離が長い人ほど、この1点の効き目が出てきます。

  • 濡れてもグリップが残る
  • 透湿素材で中が蒸れにくい
  • 距離が長い通勤向け

10. コミネ 完全防水レインオーバーグローブ(¥2,283)

今使っている手袋を活かしたい人向けです。上からかぶせるだけなので、晴れの日の手袋を替えずに済みます

薄手の手袋の上に重ねる前提のサイズ感です。厚手のグローブに合わせると、指先が余って操作しにくくなります。

  • 手袋の上からかぶせて使う
  • 晴れの日の手袋を替えずに済む
  • 厚手の手袋との重ね履きは不向き

よくある失敗3つと直し方

初心者
初心者
カッパを着ているのに、なぜか足だけびしょ濡れです
裾を伝った水が靴に落ちています。靴の甲と履き口を覆えば止まります。

  • ①ポンチョが風であおられる
  • 症状:走行中に裾がめくれて前が見えにくい
  • 原因:面積が大きく、正面から風を受ける
  • 対処:距離が出る日は上下セパレートに替える
  • ②靴が濡れて一日不快なまま
  • 症状:会社に着いても足がじっとりしている
  • 原因:裾を伝った水と、前輪の跳ね返りが当たる
  • 対処:靴カバーで甲と履き口を覆う
  • ③雨の日は視界と被視認性が落ちる
  • 症状:車に気づいてもらえず、ひやりとする
  • 原因:ガラスが濡れ、暗い色のウェアは背景に溶ける
  • 対処:明るい色を選ぶか、反射材を上から重ねる

よくある質問

雨の日の自転車通勤は何を用意すればいいですか?

上下のレインウェアと靴カバーの2つから始めてください。この2つで体と足元が守れます。荷物が心配ならバッグ用のカバーを、手が滑るならレイングローブを後から足します。

レインコートはポンチョと上下セットのどちらがいいですか?

片道2kmほどならポンチョの手軽さが活きます。距離が伸びるなら上下セットです。ポンチョは走行中に風であおられ、裾が視界をふさぐ場面があります。

靴が濡れるのを防ぐ方法はありますか?

靴の上からシューズカバーをかぶせるのが確実です。雨の日が月に数回以上なら繰り返し使えるタイプ、年に数回なら使い捨てタイプが合います。泥よけを付けると跳ね返りも減ります。

傘をさして自転車に乗ってもいいですか?

避けてください。片手運転になり、雨の路面ではブレーキも利きにくくなります。多くの都道府県で規則により禁止されています。両手が空くレインウェアに替えるのが安全です。

リュックはどうやって濡らさずに運びますか?

リュックごと覆えるレインウェアを選ぶか、バッグ専用のカバーを足すかの二択です。バッグ自体の防水に頼ると、ファスナーの縫い目から水が入ることがあります。

通勤バッグをリュックにするかパニアにするかは、背中の蒸れで選ぶ比較で整理しています。

雨の日に傘を使うつもりなら、傘スタンドの扱いが都道府県で違う話も知っておくと安心です。

雨で乗れない日が続くなら、室内で漕ぐ手もあります。集合住宅でも使えるローラー台の選び方を音の出どころから整理しました。

まとめ

  • ①上下のレインウェアから決める(リュック対応か確認)
  • ②足元は靴カバーで甲と履き口を覆う
  • ③頻度で選ぶ(月に数回なら繰り返し・年に数回なら使い捨て)
  • ④荷物はバッグ用カバーを別に用意する
  • ⑤明るい色か反射材で見つけてもらう
  • まず上下と足元からレインウェア上下/足元はシューズカバーをAmazonで見る

雨の日の装備は、点数を増やすより順番を決めるほうが早いです。上下のレインウェアと足元の2つを押さえれば、会社に着いたときの気分が変わります。

荷物と手は、その次で構いません。全部そろえなくても、まず足元が乾いているだけで一日の過ごし方が違ってきます。

次に読む記事

※当サイトの個人的見解です。商品の評価は使用環境・個体差により異なります。価格は2026年7月時点のAmazon表示で変動します。大雨や強風の日は無理をせず、公共交通に切り替えてください。